フルファネル パフォーマンス・マーケティングへの方針転換が奏功

DSPなどのアドテクノロジーを積極的に活用したパフォーマンス重視の施策へ方針転換。目先のCPAに囚われない「フルファネルパフォーマンス・マーケティング」で将来の見込み客へのアプローチを実現。これを支えるのが「AdRoll Prospecting」だ。

運用の容易さと高い成果から当初の7倍の予算をAdRollに

AdRoll日本サービス開始直後の2015年4月にグローバルなB2B分野での実績とFacebookなどのSNSに強い点を理由にAdRollを導入した。現在も成果が出ているからこそAdRollを使い続けている。 “ポイントを押さえたほどよいチューニングをすれば、プラットフォーム側で調整して結果が出る”と、AdRollは、運用負荷の観点からも極めて支持が高い。AdRollは、“予算と目標以外はアルゴリズムにお任せ”や、“ 細かすぎる設定項目のため運用コストとパフォーマンスのバランスが取りづらい”といわれる完全なプログラマティックなDSPとは一線を画している。強みのダイナミック クリエイティブによる広告キャンペーンだけでなく、スタティック（静的）広告も一元管理できる点も評価されている。AdRollの導入そのものはスモールスタートだったが、現在では当初の7倍の予算を投下するようになっている。

2016年1月からは「Prospecting」も活用。他社がAdRollのIntentMapにオプトインしてプールするプロファイルデータを活用し、量と質を担保しながら新規顧客へのリーチ施策を展開することが狙いだ。

デジタルマーケティングでPDCAを回そうとすると、CPAばかり追いかけて縮小最適化してしまいがちなもの。しかし「Prospecting」で他社と自社のファーストパーティデータを相互に有効活用することで、将来の上質な見込み客へのアプローチを実現できた。

「お名前.com」では「事業的に予算を投入できる単価」を規準として、トータルCPAの単価を算出しており、これをクリアできることを条件とする様々な施策の展開を予定している。これもAdRollを導入したメリットだ。CPAのみを指標に置いている企業も多い中、「お名前.com」はマーケティング施策全体のコストに対する見返りを見る。3PASでの指標の共通化や、「AdRollリターゲティング」と「Prospecting」と連携させたリーチから購入までの一気通貫化を実現しているからこそ可能な指標設定と言える。今では"CPAだけに振り回されず「見合うリーチの獲得をどこまで広げるのか」に頭を使うことができるようになった"という。